私の父は60歳を過ぎてから少しずつ料理を始めました。
毎朝お味噌汁と卵焼きを作っていて、実家に帰省すると「明日は父さんが味噌汁と卵焼き作ったるでな」を聞くのがお決まりです。
年末年始に帰省すると、玉子焼き器が新しい物になっていました。
銅の玉子焼き器。かっこ良いけど料理人の方が使うイメージで難しそうです。
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中村銅器製作所/銅玉子焼き器 関西型 12cm長卵焼き器【あす楽対応】
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なかなか卵焼きが上手く焼けず、習得するのに2ヶ月ほどかかったそう。
何度も「捨ててやる!」と怒りながら、
youtubeを見て勉強し、
「コツは火加減!」と熱く語る父でした。怒りが糧になったのかしら。
今では綺麗な卵焼きを作っています。私よりも、多分母よりも上手かもしれません。
そんな父の暴走料理。
昔父が作ったカレーがすごく美味しくて、隠し味は「お酒」と嬉しそうに話していました。
カレーを作るたびにお酒の量がエスカレートし、ついに隠し味が隠し切れず・・・。
どうやら日本酒・焼酎・梅酒など、色々ブレンドして量が増えてました。
60歳過ぎてから料理を始めた理由は、母に万が一のことがあっても自分の食事は自分で用意するため。
外食すればお金がかかるし、食べなければ生きていけない。食生活が乱れて2人とも体を壊してしまっては元も子もないですね。
ご飯と味噌汁と卵焼きがあればあとは何とかなる、と言っていました。
ありがたいことに夫も料理が好きで、週末はご飯を作ってくれます。
私が寝込んで動けなくても、料理を作れる人がいると思うだけで安心感があります。